こんにちは さがらピアノ調律所の相良です。
いつもホットニュースをご覧いただきましてありがとうございます!
今年の暑い夏がやっと過ぎたと思ったら、今頃になって夏の疲れが…なんてことありませんか?
ピアノも高温多湿の影響が残っていると、アクションや鍵盤(木製部品)が僅かに膨れたりして、タッチが重いとか音が暗いなんて感じることがよくあります。
あなたのピアノ本来の機能を確実に引き出すためには普段の調律作業に加えて、タッチを整える整調作業というものが必要かもしれません。
只今、さがらピアノ調律所では無料のピアノ診断を実施しております。
長年調律をされていない方は勿論、定期的に調律をされている方でも、少し気になるなと思われるのでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください!
さがらピアノ調律所
代表 相良益男
Tel 0246-32-2370

ホットニュースを更新しました
投稿日:2018-11-16 14:19:35
ピアノの湿気対策
投稿日:2017-06-23 08:48:34
いつもピアノのホットニュースをご覧いただきましてありがとうございます。
いよいよ梅雨入りとなりました。
恵みの雨、水不足にならないように、また作物の成長のためにこの時期の雨は貴重なものですが、湿気の多いこの時期、ピアノにとってはやや苦手な時期となってきます。
それは、ピアノ内部には木やフェルト、鉄などの湿気に敏感な材料が多く使われているからです。
大切なピアノを守るために適正な湿度を保って、是非この時期を乗り超えたいものですね。
では、ピアノにとってはどのぐらいの湿度が適正なのでしょうか?
一般的に冬季は35~65%、これからの夏季は40~70%程度が良いとされています。
つまり人にとって快適な環境が、ピアノにとってもいい・・・なんてちょっと贅沢かな!
湿度が高いと人は汗をかきますが、ピアノもそのように汗をかくのです。
ほんの少しの水分でも長い間のうちに蓄積されると、内部の木やフェルトが僅かに膨れたりして、故障の原因となることもあります。
ですからエアコンや除湿器、またはピアノの中に直接入れておける除湿剤等を用いて、ピアノの内部に湿気が溜まらないようにすることが大事ですね。
また雨の日、夜間は窓を閉めてピアノの蓋も閉めておくと良いです。
晴れた日には窓を開けて風通しを良くしたり、ピアノのカバーを干したりするのもいいですね。
そしてもちろん、湿度計も必須アイテムの一つです。
湿気による故障の初期症状としては、音が出ない、時々出ない、連打ができない、音がこもるなどがあります。少し気になるようでしたら早いうちに、いつも来て下さる調律師さんに連絡してみてください。
さがらピアノ調律所ではピアノの湿気対策のご相談も承っております。
巣立ちの日
投稿日:2017-06-20 08:30:55
いつもピアノのホットニュースをご覧いただきまして、ありがとうございます。
つばめの巣、よく見かけますね。
巣から出ているこのつばめ、大きいですが実はまだ子供なのです。
ついこの間つばめ到来!と思っていたら、どうやら子育ても順調にいっていたようです。
あと二羽の顔も見えますが、こちらもだいぶ大きくなっていました。
日曜の10時頃に撮った写真ですが、昼にまた見に行くとなんと巣の中の全員が飛び立った後でした。
そうです!まさにこの日は、つばめ一家の『巣立ちの日』だったようです!
つばめも巣立っていよいよ夏到来かと思いきや、そうそう、その前には梅雨がありましたよね。
もうそろそろ梅雨入りになるのでしょうか。湿気の多いこの時期はピアノにとっても要注意です。
では、次回はピアノの湿気対策についてお伝えしたいと思います。
ピアノはなぜ重いの?
投稿日:2017-06-15 10:18:20
いつもピアノのホットニュースをご覧いただきましてありがとうございます。
さて今回は、ピアノの秘密とも言うべき「重さ」についてです。
ピアノの重量はアップライト(竪型)で約220~250kg、グランドピアノは約300kg以上あり、コンサート用の大型のものは約500kgもあります。ではなぜそれほど重いのでしょうか。
先回は、ピアノの弦の張力が約18~20トンであることをお伝えしましたが、考えてみればそれだけの張力を支え続けるとしたなら、当然ながらかなり頑丈な支えが必要となってきますよね。
この支えとなるもの、つまり230本もの弦はいったい何に張られているのでしょうか?
ピアノの上の蓋を開けてちょっと覗いてみると、確かに黄金に輝いたフレームに気付かれることでしょう。写真のようにグランドピアノなら、より分かりやすいかもしれませんね。
金色だからと言って金が使われている訳ではなく(当然!)そこには金色に塗装を施した鉄の板が使われているのです。実はこの鉄製のフレームに230本もの弦が張られているわけで・・・なるほど鉄なら重いわけですよね。
つまりピアノが重いことの大きな要因は、『フレームが鉄で出来ている』ということでした!
鉄って本当に頑丈な物ですね。
頑丈といえばこの重たいピアノを運んでくださる専門の運送屋さんこそ「頑丈」な方々ですよね。
実際にご覧になったことがあるかも知れませんが、専門の運送屋さんは専用の「帯」を使ってなんとたった二人でこの重たいピアノを動かしてしまいます。まさに専門職、職人技と言えますね。
さがらピアノ調律所では、ピアノの移動も承っております。
ピアノの弦って切れるの?
投稿日:2017-06-09 13:42:36
今回は前回に引き続き弦についてのお話です。
ピアノの弦は一本に約90kgのテンションを常に掛けられており、更に演奏時にはハンマーで叩かれ続けています。つまり、わりと過酷な状況でして、加えて錆等の影響によっても切れることがあります。
長い間調律をされていないピアノの場合ではピッチがかなり下がっておりますので、弦の引き上げ時に稀に切れることもあります。勿論、作業の前にお客様にはその旨の説明をさせて頂いておりますが、ピアノのコンディションによっては、やむを得ない場合があります。
低音部の弦には銅線が巻かれていますので、切れたら同じ寸法のものを問屋さんに発注して取り寄せとなりますが、中高音部の弦は芯線ですのでその場で張り替えることが出来ます。
写真左側の丸いのが弦で、500g単位で収まっています。その都度必要な長さに切って使います。
右側はワイヤーカッターで、ピアノの弦を切るためだけの専用工具です。
ピアノの弦は高炭素鋼つまり鋼鉄線を引き延ばして作られており、非常に硬いものですからこのワイヤーカッターという専用工具が必要となります。 張弦作業には欠かすことのできないアイテムです。
この工具は、私が浜松にあるピアノ調律技術者養成所に入った当初(1976年)から使っているもので、ずいぶん長い付き合いになりました。 とても愛着のある工具の一つです。
この工具、毎回使うものではないのですが、たまに出番が回って来る時には多少緊張したりします。
一度、いわき市内の公共施設での事、演奏会当日午前中の調律の時、ついにこのカッター君の出番となったことがありました。
コンサートグランドピアノの弦を切ったあの感触は、今でも忘れることが出来ません!
≪弦の張り替え作業料金は次の通りです≫
◆芯 線 4,000円
◆巻き線 6,500円
◆二重巻き線 7,500円
※弦は各1本で、料金は税別です。
ピアノの弦は何でできているの?
投稿日:2017-06-02 19:06:16
さがらピアノ調律所の相良と申します。
皆さんピアノのことは良くご存じの事と思いますが、
これから、あまり知られていない内部の構造についてお伝えしたいと思います。
まずはピアノの弦についてです。
弦の素材は高純度の炭素鋼から作られたもので、一般に工業に用いられるピアノ線とは、規格や製造工程が異なるものです。
ピアノ一台に弦は220~230本張ってあります。
中、高音部では1音につき3本の弦を同時に叩いています。
太さ(直径)はピアノの真んあたりがちょうど1mmです。
この直径1mmほどの弦1本のテンション(張力)は、90kgほどあり、一台の総張力は、なんと18~20トンにもなります。ちなみにギターの弦1本のテンションは、7~8kgだそうです。(なんと10倍以上!)
つまり、ピアノの弦1本は、90㎏のテンションを常に掛けられており、更に演奏時にはハンマーで叩かれ続けているということです。